第十ニ回
皆様、明けましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願いいたします
ぐふ、ぐふふ、ぐふふふふ。
どうしたのさ。
新年早々、ギリギリな感じの笑い声でさ。
いやぁ、菜真さんはツンデレだなぁと思いましてね。
え?
ツンツンしたことも、デレデレしたことも人生で一度もないんだけど……
つまらない人生ですね。
やばい、新年早々ディスられた。
ぐふふ、分かってます、全ては照れ隠しなんですよね。
いいんです、皆まで言わなくてもいいんですよ……。
???
何の話か全然見えてこないんだけど。
いやほら、現在、マジカルパンツみたいなタイトルのゲームを作ってるじゃないですか。
マジカルアイズね。
で、それを、作りこんでるうちに、ここまでずれ込んだ的な体(てい)で話をしてるじゃないですか?
体じゃなくて、事実だからね。
ワタクシは気づいたんです。
菜真さんは遅れたフリをして、最初から2014年に発売したかったのだと。
いや、ここまで時間がかかったのは自分たちとしても予想外なんだけど。
なんで、キミは2014年を狙ったと推測したのよ?
それは、もちろん、今年の干支がゴリラだからですよ。
ゴリラ年にはゴリさんを。

ワタクシをマジカルタイツの宣伝部長にすえようって計画なんでしょう?
ゴリラ年なんて聞いたことねえよ!?
っていうか何でさっきからマジカルの後が、パンツとかタイツとか下着類ばっかりなのさ!
え?
違うんですか?
違うもなにも、そんな干支がないからね!
サル年があって、ゴリラ年があったら、干支考えた人はどれだけサル系が好きなのって話じゃん。
ぐふふ、仕方ないですよ、多少ダブってもいいくらいにゴリラが魅力的だったということなのでしょう。
キミの中では干支は一体どうなってるんや……。
やだなぁ、菜真さん。
ゴリさんもね、いい大人ですよ。それくらいサラッと言えますよ。
じゃあ、言ってくださいよ。
やれやれ、仕方ないですね。
いきますよ――

ね うし とら う たつ兄(にい)。
誰それ!?
親戚のお兄ちゃんみたいな人でてきちゃったよ!?
菜真さんはバカですか?
たつ兄は親戚じゃなくて、ワタクシの幼馴染でしょうに。
バカはお前さんだよ!

キミの幼馴染が干支に入るわけないでしょうがよ!!
どんだけの偉人なのさ、たつ兄は……。
たつ兄ほどの男が干支に入らないっていうのなら、他の誰だっていうんですかぁっ!?
何で逆切れされなきゃならんのよ。

タツとミだよ。
二つがフュージョンしたせいで、十二支が十一支になっちゃうだろうに。
あっ、そうなんですか。
よく、自分がいい大人だとか自信を持ってたね、今日まで。
ゴホン。では、その部分を修正しまして。

ね、うし、とら、う、たつ、み、ごり、執事。
おいおいおい、ちょっと待てよ……。
???
ウマの部分がゴリになってるのは、予想してたよ。
そういう流れの会話だったからさぁ……何よ、執事て。
はあ、何か問題でも?
問題おおありだよ、オオアリクイだよ! 一つだけ職業じゃん!

十二支で会議した時に執事さん、戸惑っちゃうでしょうに。
俺、場違いじゃね?ってなるでしょうに。
まあ、言葉の壁は厚そうですよね。
言葉以外の壁も厚いって。
しかも、ハッキリ言っちゃうと、ことしはゴリ年じゃなくてウマ年だからね。
えっと、つまり……世界中のウマを駆逐すれば、ワタクシの年になると?
怖い。発想がすげぇ怖い。

そして、そんな昇格システムとかないから。
そんな……じゃあ、どうあがいても、今年はゴリラ年にできないんですか?
できないね。
どうあがいても、今年はウマ年だよ。
じゃあ、ウマにでも宣伝してもらえばいいんじゃないですかねっ!
いや、何で正月そうそう、こんな理不尽に怒られなきゃらなんのよ。
ポメスイ放送局に関する拍手&ご意見、ご感想はから!
次回もお楽しみに!